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10月5日 文化社会論
JUGEMテーマ:アートとは何か

【1】「美術」はいつからあるのか(日本)

実は明確に決まっている。

1873年(明治6年)ウィーン万国博の招待状にkunstwerk(クンストウェルク)という単語があった。それを「美術」と訳した。これが美術の誕生。


イトウ:若い世代は気にしないらしいのですが、「」でくくることで、言葉や概念の問題になる。らしいです。








こういった美術という制度/概念の誕生について言及している本

・北沢憲章「眼の神殿」(美術出版社)

・佐藤道信「<日本美術>誕生」(講談社現代〜)

・木下直之「美術という見せ物」


→この人たちがやったこと「観念の言語的な編成過程を解明」

=これまで自明視してきた制度の人為性や政治性を暴き出す。





【2】では、それまでの日本は「美術」を何と呼んでいたのか


→浮世絵、ふすま絵とかジャンルとして呼んでいた。

それをくくって取りまとめたのが「美術」。だから「美術」はちょっと抽象的な概念。

例:日本人、白人、黒人→「人間」とするようなもの。



■西洋で言う「美術」にあって日本の「美術」にないもの


・西洋の「美術」:個性、表現、天才、真実、美、創造性

・日本の「美術」:美、創造性


ここで大切なのは日本に前からあったモノを西洋の「美術」という概念でくくってしまった。しかし、西洋の美術にのみある概念があったため、ごっちゃになってしまった。

というより、自明でないものでくくってしまったために今も混乱が生じているように思う。




【3】「美術」以外に明治期につくられた概念


「日本画」も明治時代に岡倉天心。横山大観がつくった。

→外国の作品に対し、日本の作品を打ち出すため。日本的な雰囲気を含ませることを重用しした。


「日本画」→岡倉天心の思想が入っていたが、その思想がやばかったらしい。岡倉がどうアジアを見ていたかとかに関係しているとのこと。




○ポイント:

 対西洋のために「美術」という概念を持ってきた(明治)。では、それ以前の日本の「美術」の概念はどうだったのか。と、考えることは重要。

いかに「美術」という概念が人為的、政治的につくられたかを押さえておく。




【4】「美術」はいつからあるのか(世界)

平凡社百科事典によると:17〜18世紀。新古典主義と共に出てきた。

もちろん、ルネサンス期からじわりじわりきていたみたいです。ルネサンスという学者もいるみたいです。ヴァザーリ「美術家列伝」を「美術」の始まりと捉える人もいるみたいです。



■美術という概念:1、歴史的にも地理的にも特殊

2、恣意的



■Artの意味:技術、技能


その変化がルネサンスから新古典主義にかけて起こった。



■ギリシャ→民主主義、真実、個性、創造性

それを受け継いだのが西洋、そしてアメリカへ。

西洋を手本とした明治にデッサンも取り入れる(新古典主義の間接的継承)。


アメリカ:自由の女神(ギリシャ彫刻が元?)、ホワイトハウス(ギリシャ風円柱)



また、文化(culture)、文明(civilization)も研究によると17、18世紀頃から使われるようになったらしい。




【5】アートは誰のもの?


→西欧系白人男性のもの。

西洋⇔多文化

男性⇔女性


こうしてみると、アートという「せめぎあう場」があると考えることもできる。



メモ:

・高橋由一:近代的な思想を持った人。

・最近ハプスブルグ家の展覧会があっている。一般的な人向けの展覧会だが、なぜハプスブルグ家は美術をそんなに集めたのか、カタログを読むと勉強になる。なぜ絵なのかとか。

| 【講義】文化社会論 | 23:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
9月28日 文化社会論
JUGEMテーマ:アートとは何か


第3講


■美術とは、(現代)アートとは何ですか?

 先生流の答え:「アートとは何か?」という問題提起自体が含まれているもの。
これは自己言及的なのか?いや、では「人間とは何か?」とが既成概念を疑うということのきっかけとして機能している。


■「作品」として成立させているものは?

美術館やギャラリーに飾られているといこと
これは制度的なこと。では美術館に入れる作品を選ぶ人がいる。→誰が選ぶのかという問題。


美術館/ギャラリーに入ることで、こういったものがアートの領域に入っている↓

・デュシャン:「泉」(既製品の便器にペイント)
・ヤニス・クネリス:「無題」(生きた馬12頭の展示。1969年)
・ダミアン・ハースト:サメ、牛の死体を展示(1990年代)
・「死体派」→中国の現代アート
・ギャラリーで料理を振る舞うことをギャラリーにした人がいる
(1990年代。リクット・テラヴァーニャ)



■ではどこまでがアートなのか?特にアートが自明でない日本や中国にとっては深刻に。

・1960年代:ハイレッドセンター「反芸術」(しっかりアーカイブすることで残った)

・アウトサイダー・アート
→しかし、「アウトサイダー・アート」と言った瞬間にinになる。
「アウトサイドっぽい絵」というものがある。ということはアウトにも入らない作品もあるということ(この辺はおもしろいですねー)。



「どこまでがアートなのか?」という問いに対する僕なりの答え↓

 結局反芸術もギャラリーで料理を振る舞うことも「これアートになり得るかな?」と思ってやってみるその姿が、周りから見れば「アート」と名乗っている以上「アート」という目で見ている感じがする。

「オレたちにとってアートって自明じゃない。だからいろいろやってみよう」というのが、結果的にアートの領域を押し広げたような感覚。
しかもそうやっていろいろなものをアートの領域に取り入れることでアートという領域を守っているような気もしています。



感想:
アート/美術という時、場合分けしないといけないのだと思いました。
1、「人間の根源的な〜」を追求している人のfineといわれるアート
2、これは芸術にはいるか。この素材で彫刻と言えるか?みたいに実験的なアート

みたいに。
見る側としては「アートはアートだろ」と自明的に同じ「アート」として観てるから、「アートは難しい、わからん。ルネサンス期と今の現代アートでは全然違うじゃないか。何を持って美術なのかよー」となる気がしています。



次回は、もう少し深く美術を探っていく授業です。
| 【講義】文化社会論 | 20:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
9月14日 文化社会論
JUGEMテーマ:アートとは何か
第二回の今回は、ヴァルター・ベンヤミン(1892〜1940年)の「複製技術時代の芸術」についての授業でした。

この本(アマゾンで検索したら中古で400円くらいでした)の中でベンヤミンが行っている問題提起は「作品をメディアに通すとどうなるのか」というものです。


■まず、本物(メディアを通してない作品)と複製(メディアを通したもの)の特徴。

本物:
・アウラ→遠い存在
・「いま・ここ性(今この場所でしかみれないの意)」
  →時間的・空間的体験

複製(メディアを通したもの):
・いつでもどこでもよい



そして本物の「遠さ」というのは、次の構図

「芸術・文化」⇔「支配階級(権威)」

の権威側に結びつくらしい(師曰く)。

→理由:
権威の遠さ、近づき難さは戦時中の天皇を例に出していた。本当にいるかわからない。姿も見えない。でもそれが逆に権威性を発揮する。その点で近づき難さは共通なのだ、と。



ここまでは芸術の持つアウラと、権威の近付き難さは共通という話。


■次に芸術には2つの価値があるという。

芸術:
1、礼拝的価値→観なくていい。そこにあればいい。(たぶんかつての天皇のそれも同じ
2、展示的価値→観ないとしかたない。ガラスケース「美術」



■なぜ芸術は社会的な様相を帯びてくるのか?

壁画(そこ)→キャンバス(持ち運び)→メディア(どこでも)

右にいけば行くほど見る人の数は多くなるのですね!だから社会を人間の複数形と考えるなら、多くの人に配慮する=社会性を帯びてくるということになるのかなと思いました。




■(下の構図について先生は説明していたのですが、僕にはよくわかりませんでした。今月中(10月)にききに行きます。すみませぬ。→聞きにいきました。ファシズムと消費社会の結びつきは「たくさんある」ということでしたが、わかりやすいのは「消費社会は広告で消費者を動かす。ファシズムもポスターなどで扇動した」とのことです


1、ファスズム:政治→耽美主義化
2、共産主義(コミュニティズム):芸術→政治化


そして1は消費社会に結びつく→人類滅亡映画の享受。
2は芸術を政治(社会)化しないといけないらしい。




イトウ感想:
 基本的にこの先生は話に決着を付けず、のらりくらりと話を展開し、もわもわっと広がった話の中から何かを感じ取ってほしいと思っているのだと思います(授業方法・伝達方法に問題があると言ってしまったら終わりな気がするので・・)。


先生は最後に、「仏像は美術?」と言い残して帰って行かれました笑
(「美術」は言葉、概念、制度の問題と言っていたので自分で考えてみよ、ということなのだと思います。)
| 【講義】文化社会論 | 12:11 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
9月7日 文化社会論
JUGEMテーマ:アートとは何か

 第1回の今回は、受講している学生の問題意識を全員で共有(誰がどんな問題意識を持っているかといういみでの共有)しました。


学生の関心によって講義の方向を少し修正するようです。

今回出た問題意識
・地方であっているアートプロジェクト(ただのブーム化?地域の反応は?作品の質は?)

・日本はものすごく展覧会に人が入る。何にいまいちアートが必要と感じられていないこのギャップはなにか。

・オルガンやオーケストラ、演劇といった足を運ばないといけないアート(どう人を呼ぶのか。お金はどう得ればいいのか。どう残していけばいいのか。)

・アートマーケットの小ささ。→そんな小さい?
・文化予算の使われ方。
・美大を地域の文化芸術発信の拠点にしてはどうか。

・アート業界はお金がないというが、もっとアーティストがお金を得る術、仕組みを勉強すべきでは。



特に、「美大を地域の文化芸術発信の拠点にしてはどうか」は僕が出したのですが、地方でアートプロジェクトするのって自宅近くのコンビニではバイトせず隣駅近くのコンビニまでいくみたいな感じに思えるんです。

都会では十分環境が整っているからアートプロジェクトは必要ないという認識なのでしょうか。美大に地域の人が朝洗濯物を干してから美大で学生の作品を観る。
そこで近所の人たちを昼食をし、帰ってテレビをみるなり趣味を楽しみ夕飯の支度をする。
というようなライフスタイルってどうでしょうか。

と、考えていました。




授業の内容は、ポイントを箇条書きに断片的に書きます。
・次回からの授業でアートを制度として考えていく。
・モダニズム
 →大文字の「アート」(「全体としてどうか」みたいなのをしょってる)。
 誰の価値観によってつくられてきた?→西欧系白人男性のもの

・ポストモダニズム
 →「終わっている」(松井みどりさん「”芸術”の終わった後のアート」)
 →大文字というより、もっと身近なところから発想されるアート。

・なぜアートが社会と関わりを持つ様になったのか?
 →モダニズムの限界は作品の手法をやり尽くした。だから他の領域、社会との関わりに移っていった(1つの考え)。

・ベンヤミン「複製技術時代の芸術」
 作品をメディアに通すと「アウラ」が失われる。
 「アウラ」→遠いもの=ある種の権威性




以上です。
ベンヤミンについてしっかり学んだことがないので、本でも読んでみようかなと思っています。アウラの問題も気になる(たぶん「場」の問題もからむと思う)。


この授業についてのエントリーは毎回キーワードを拾って行く感じでいこうと思います。
| 【講義】文化社会論 | 02:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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